メルマガ読者さんからの質問です。
「メンタリストDaiGo氏のホームレスへの差別発言炎上の件です。
この炎上を受けてDaiGoさん以外にも「辛口でズバズバ物を言います」とか「スパルタ指導です」とか、そういった指導者達がちらほら散見されるんですが、僕の勝手な感想はその文章自体が教育者として間違っているように思えてなりません。
というのも、そういうこと言う人は「問題を抱え、悩み苦しんでる人を理解しよう」なんて姿勢は一切無く、心ない傷つける言葉をズバズバ浴びせているようにしか見えない場合が多いからです。
僕は相手の自尊心を傷つけるのは、ほとんどの場合バツだと思っています。
なぜなら、人は自尊心が傷つくと動けなくなる、その結果人生を良くするための努力もできなくなる、結果人生は変えられない、みたいな負の考えが染み付く、といったネガティブループに相手をはめてしまうような気がするからです。
僕が過去にそんな体験をしました。
しかし一方で、本当に厳しいんだけど、愛ある言葉ってあると思います。
言われた時はすごく反発を覚えたけど、あの時あなたがそれを言ってくれたから、俺は人生を変えられた、みたいな言葉です。
愛のある厳しい言葉と、相手を傷つける心ない言葉、その境界線はskyさんはこれまで多くの人と出会ってきてなんだと感じますか？」
・・・
厳しい言葉をかけられたことで、自分の人生が変わったという経験を持つ人は少なくありません。
例えば、恩師や尊敬する人からの「もっと努力しろ」「甘えるな」といった言葉が、後になって「本当に必要な言葉だった」と気づくこともあります。
しかし一方で、「ただ人を傷つけるだけの言葉」も存在します。
それらは相手を萎縮させたり、自信を喪失させたりし、結果的に成長を妨げてしまうことが多いです。
では、「愛のある厳しさ」と「心ない言葉」の違いはどこにあるのでしょうか？
言葉の背景にある『意図』
最も大きな違いは、その言葉を発する人の「意図」にあります。
愛のある厳しさ
→ 相手の成長や幸せを願い、より良い方向へ導くために発せられる言葉。
心ない言葉
→ 自分の優位性を示したい、相手を傷つけたい、または単なる感情的な発言。
例えば、指導者や教育者が「もっと頑張れ！」と言うのは、相手の能力を信じ、成長の可能性を感じているからこそかもしれません。
しかし、「お前はダメだ」「才能がない」と言ったところで、相手に成長の余地を与えるわけではなく、単に突き放すだけになってしまいます。
受け取る側の『信頼感』
どれだけ厳しいことを言われても、「この人は自分のことを本気で考えてくれている」と思えれば、相手の言葉はポジティブに受け止めやすくなります。
逆に、日頃から相手を見下したり、馬鹿にするような態度を取っている人から厳しい言葉をかけられたら、素直に受け入れられません。
愛のある厳しさは、日頃の関係性の中で築かれる「信頼」があってこそ成り立つものです。
相手の『行動』を促せるか
本当に相手のことを思って発せられる厳しい言葉は、結果として相手の行動を前向きに変えるものです。
愛のある厳しさ
→ 「言われた時は辛かったけど、結果的に行動を変えられた」
心ない言葉
→ 「ただ傷ついて終わった」「何もする気が起きなくなった」
もし相手に強い言葉をかけた後、その人が「次こそ頑張ろう」と思えたなら、それは愛のある厳しさかもしれません。
しかし、相手が落ち込むだけで何の行動も変わらないなら、それはただの心ない言葉であり、結果的に相手を潰してしまう可能性があります。
『言葉の選び方』が違う
愛のある厳しさを持つ人は、相手が受け止めやすいように「伝え方」にも気を配ります。
例えば、
❌「お前は本当にダメだな」
→ 相手を否定しているだけ
⭕「今のやり方だと結果が出ないから、こうしたほうがいい」
→ 具体的な改善策を示している
このように、愛のある厳しさは「否定」ではなく、「改善策」や「可能性」を含んでいます。
まとめ：言葉は相手を成長させるために使うもの
厳しい言葉が時には必要なこともありますが、その言葉が相手を成長させるためのものであるかどうかが重要です。
・意図が相手の成長のためであるか？
・相手との信頼関係があるか？
・相手の行動を促せるか？
・言葉の選び方に配慮があるか？
この4つを意識することで、愛のある厳しさと心ない言葉の違いを理解し、適切なコミュニケーションを取れるようになります。
本当に相手のことを思うならば、ただズバズバ言うのではなく、「どう伝えれば相手が前向きに行動を変えられるか？」を考えて発言することが大切です。
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